85年式FXEFをカスタムしたい!という事で持ち込まれたこのバイクは、4速フレームにエボリューションのエンジンが乗っている数少ない車両です。しかも純正度のかなり高い希少なバイクでした。
そこで今回のカスタムは、フレームを始めとする純正の部分にはなるべく加工をせず、変えるパーツの方をフレームに合わせた形に作るというやり方でカスタムしていきました。

まず、リア10インチのリジットバーを制作。フロントを短くする事で前後の車高をローダウン。ファイヤーストーンのタイヤを入れてシャーシのバランスを決定しました。
ハンドルとマフラーは、ステンレスでワンオフ制作しました。ステンレス素材は、メッキとはまた違う色でいい味を出してくれます。リジットバーのリブの雰囲気に合わせて、ハンドルとマフラーの溶接痕を通常より肉厚にもって、あえて強調するようにして荒々しさを表現してみました。4速フレームの造形とミッションのサイドカバーを交わした流れるようなマフラーの造形は、派手さの中にも無理のない自然なラインを作っています。
リアフェンダーは、リブ付きの物をかなり短くセット。タイヤのムチムチ感を強調すると共に、全体をコンパクトにまとめるのに効果的です。
ソロシート はエナメルの生地を使用し、鋲をあしらったワンオフシートです。
タンクは、ソフテイルのノーマルタンクをベースに制作したエッグタンク。スポタンともマスタングとも違った独特に美しい形に仕上がりました。 上から書かれた「Sky is the Limit」のメッセージの意味は、「限界は空=無限」。チョッパーを作るのに最も大切なのは、様々なアイディアを考え試行錯誤すること。そこから生まれてくる物の可能性は、無限にあるという事ではないでしょうか?

 
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