現代のFRISCOをイメージして製作しました。

剛性の高い角パイプのメインチューブ。走り重視のダイナに見た目の軽やかさを与える為にメインチューブの下部分をカットし、形を整えました。ダイナのストックフレームも少し手を加える事によって、チョッパーにしたときの綺麗さが出せるのではと思っています。
そのメインチューブのラインに底板を合わせたスポタンをワンオフで製作しました。フリスコのセオリー的にタンクキャップはトップにガソリンコックは一番下に移設。タンクの容量を最大限に使うことが出来ます。タンクには迫力あるリアルフレームスが描かれています。ペイントは GORGE PEOPLE氏によるものです。

ハンドル周りは、Zバーとコズミック10インチライザーの組み合わせ。レバー・グリップ・スイッチハウジング・マスターシリンダー(フロントブレーキ用・油圧クラッチ用)とPMカンツァーシリーズでまとめています。人間工学に基づいたデザインがとても綺麗で使い易いです。

フロントエンドは、 4インチオーバーのインナーチューブに履き替え、フレームをかち上げました。更に表面はチタンコート加工しました。 パイプ表面の面粗度を高める事によって耐磨耗性・防触性に優れます。更にスタビライザーでフォークのよじれを防ぎ剛性を高めます。チタンコートフォーク+スタビライザー、走りを意識したグッドルッキングな組み合わせです。

ニュースクールテイストのフロントフェンダーでタイヤをがばっと覆い、 黒に塗られたホイール、ディスクローター、アウターチューブの間に、PM6POTのキャリパーが光ります。 リヤフェンダーはもともと付いていたものを後ろの方とフェンダーストラットの下の部分を若干カットし、テールランプがあった所は、鉄板を溶接してふさいでいます。 ノーマルのフェンダーを少し軽快な雰囲気にしています。 サイドに持ってきたテールランプは、 ファブリケーターケビン製のWショット。マシニングによるクオリティーの高い製品です。

2次ドライブをチェーン化しました。ゴールドのチェーンとPMコントラストカットのスプロケが厳つい感じを醸し出しています。もともと使われていたオーリンズのサスペンション。乗り心地はとても良く、このまま引き続き使用したい。。。でもバランス的に少し車高を下げたい。。。との事で、スィングアームを少し低い位置でマウント出来る様に加工しました。12インチですが、11インチのサスペンションの高さが出ています。加工したついでにメッキ加工しました。

エンジンと共に揺れるエギゾーストは、ドラッグパイプをターンアウト。黒メッキ仕上げで艶っぽく光ります。

プライマリーをオープンにするにあたり、どこのメーカーの物が良いかオーナーさんと一緒に悩みました。はじめはPMカンツァーにしようとしたのですが、ソフテイル系にしか付かない為断念。プリモ3インチオープンベルトをベースに加工していくことになりました。インナープライマリーをPMのミッドステップが付くように加工しました。 プーリーカバー、サポートプレート、クラッチカバーは、1から図面を起こしマシニングで削り出してもらいました。黒アルマイト加工を施し、3次曲面の部分はアルミの地肌を見せるコントラストカットで表情を付けています。 十分な迫力はありつつ、繊細なパーツが出来上がったかと思います。

黒塗装・黒メッキ・黒アルマイト。。。黒を基調とし、ゴールドと赤でアクセントを効かせた配色。とどめのリアルフレイムス。 カリフォルニアの坂道をクイックに走るかのごとく、攻めのポジション。

ダイナローライダーをベースにしたフリスコスタイルのチョッパー。激渋の一台です。


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